気仙沼の天気を確認2023年11月28日(火)

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ブルーフラッグ・小田の浜大阪で報告、高評価

小田の浜海水浴場の実績を報告(観光協会提供)
小田の浜海水浴場の実績を報告(観光協会提供)

ブルーフラッグ・小田の浜大阪で報告、高評価

 気仙沼市観光協会が大阪で開かれた「JARTAフォーラム」で、海辺の国際認証「ブルーフラッグ」を取得し、最初のシーズンを終えた小田の浜海水浴場の実績を報告した。来場者の統計データやアンケートから好調だった今季を振り返り、「ブルーフラッグ事業の成功事例」との高評価を得た。
 フォーラムは、国内最大級の旅行博覧会「ツーリズムEXPOジャパン」に合わせ、ブルーフラッグの国内審査、運営団体であるJARTAが開催。国内11カ所の認証ビーチのうち、小田の浜が唯一参加した。
 小田の浜は今季、開設期間を9月まで2週間延長し、51日間で3万3723人が来場。観光客が8割を占め、仙台圏、岩手県内在住者、ファミリー層の来場が多かった。
 水質や景観、安全管理の満足度は高く、ブルーフラッグ取得を知っている人の割合は8割近くに上った。
 海水浴場への来場とともに、大島や市内で食事、買い物をすると答えた人は8割以上。飲食、物販、宿泊への経済効果は推定値で1億円以上に及び、高い波及効果を生んだ。
 シーズン中に始まった福島第1原発処理水の海洋放出については、アンケートに答えた165人全員が「気にしていない」と回答。好調の半面、ピーク時の駐車スペース、シャワーの不足といった課題も見えた。
 フォーラムには大手旅行サイトをはじめ、観光事業者ら約30人が参加。小田の浜の取り組みに対し、好実績と客観データに基づき評価している点に「過去に例がない」「模範的な成功事例で全国に広めたい」などとの声が寄せられた。
 協会の千葉光さんは「想像以上に高い評価があり、小田の浜海水浴場、気仙沼観光のポテンシャル、伸びしろを改めて感じた」と振り返った。