福祉施設「いっぽ」で一足早く成人式
福祉施設「いっぽ」で一足早く成人式
気仙沼市の旧水梨小学校内にある障害者福祉の多機能事業所「いっぽ」(秋山順子施設長)で18日、利用者の「成人式」が行われ、本年度に20歳を迎える利用者3人が大人への門出を祝福され、笑顔で新たな一歩を踏み出した。
成人式に出席しづらい利用者に向けた「成人を祝う会」は3年目。本年度は遠藤茉柚さん、宮川美樹さん、西城健汰さんが20歳を迎える。
この日は、遠藤さんと宮川さん、保護者を含む約50人が出席。秋山施設長は普段の活動を紹介しながら「大人の仲間入りおめでとう。自分の可能性を信じてチャレンジし、これからもたくさんの笑顔で幸せな出会いがあることを願う」とあいさつした。
放課後デイなどを利用している子供たちによる歌と記念品のプレゼント、母校の気仙沼支援学校の職員からビデオレターで温かい祝福を受けた後、20年間の歩みをスライドショーで振り返った。
障害で話せない2人に代わり、宮川さんの母・松代さんは「周囲に支えていただき20年間歩めた。いっぽに通えることが娘の幸せ」、遠藤さんの母・佐織さんは「娘はいつもより笑顔で、穏やかにきょうを迎えられた。友達、スタッフの皆さんに恵まれ、これまで安心して過ごして来られた」と感謝を述べた。