気仙沼の天気を確認2023年12月07日(木)

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株式会社 三陸新報
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養殖ワカメ半月遅れ種挟み

波路上漁港で行われている種挟み
波路上漁港で行われている種挟み

養殖ワカメ半月遅れ種挟み

 気仙沼・本吉地方沿岸で、養殖ワカメの種挟みが盛んだ。今季は、三陸沖の異常な高水温で発芽が遅れ、種挟みも例年より半月ほどずれ込んでいる。一時は高水温による影響が心配されたが、このところ水温が下がり、大きな影響は避けられそう。浜の人たちは、ひとまず安堵あんどの表情で作業を進める。
 種挟みは、本来、10月中旬ごろから作業に取り掛かるが、今季は11月上旬に始まった。気仙沼水産試験場によると、ずれ込んだ要因は、黒潮続流(暖流)が例年以上に北上したことに加え、夏の猛暑で、海水温が例年より5度ほど高く推移したため、発芽が遅れ、ずれ込んだ。
 階上地区沿岸では、養殖漁業者が早朝から海上や岸壁で作業している。青空が広がった18日も、ロープに黙々と種を挟む姿が見られた。
 波路上漁港で作業した畠山智さん(77)は「水温が下がったので、ひとまず大丈夫そう。ワカメが育つには、雨による陸からの栄養供給も欠かせない。養殖に適した海況と天候が続くことを祈るばかり」と話した。
 例年は、年が明けると刈り取りが始まるが、種挟みの遅れで「1月中旬ごろになるのでは」(畠山さん)という。