内湾商業施設前25年度から歩行者専用道化へ
内湾商業施設前25年度から歩行者専用道化へ
気仙沼市役所庁舎移転後の周辺地区や内湾地区の活性化に向けた方針などを議論する「気仙沼まちなかエリア推進会議」(委員長・菅原茂市長)が20日、市役所で開かれた。跡地周辺エリアの活性化計画「まちなかエリアビジョン」に沿って進めている各プロジェクトの進捗、来年度のスケジュールを確認。南町地内の市道を歩行者専用道路にし、2025年度から供用することが報告された。
歩行者専用道にするのは、大島汽船の切符売り場前付近から南町紫神社前商店街につながる延長約50㍍。ビジョンでは内湾広場、神明崎、市役所跡地周辺とともに重点区域に位置付けられ、昨年度から実証実験が重ねられてきた。
車道を滞在空間などにできる国の「ほこみち制度」を活用。アスファルト舗装になっている車道を歩道と同じくブロック舗装にし、一体的に整備するほか、照明柱、ベンチなどを置いて憩いの時間を過ごせるようにする。
実証実験では、歩行者専用道化による経済効果が見られ、近隣商店街から常設化が求める声が上がっていた。年明けから休日に交通規制し、暫定的に歩行者専用道とする。夏以降に工事に入り、25年度から供用を開始する予定だ。
この日の会議には、三日町、八日町の代表やまちづくり、観光関係者の委員7人が出席。来年度は、水上アクティビティや交通・モビリティなどの個別プロジェクトを、将来的に民間事業者が事業として継続できるよう運営面の効率化、収益強化などを目標に掲げた。
重点区域では、神明崎の五十鈴神社の社務所カフェの常設化や神社の祭り再開を検討。市役所跡地の活用方針や求める機能などを盛り込んだ基本構想を策定する。
本年度の取り組みの振り返りでは、各プロジェクトやイベントの発信不足を課題とし、市内外への周知強化策を求めた。