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震災の記憶ない世代に防災セミナー

語り部から震災について聞き取る生徒たち
語り部から震災について聞き取る生徒たち

震災の記憶ない世代に防災セミナー

 気仙沼市立新月中学校(宮崎明雄校長)で1日、市東日本大震災遺構・伝承館の語り部を講師に招いた防災セミナーが開かれ、当時1歳だった1年生33人が震災について学び、次は自分たちがどうやって伝えていけるかを考えた。
 震災を覚えていない生徒たちへの震災伝承などを目的に企画。講師は前伝承館長の佐藤健一さんや高校生ら語り部6人が務めた。
 佐藤さんは、気仙沼市を襲った明治三陸地震、昭和三陸地震、チリ地震、東日本大震災の地震、津波の規模や被害をメカニズムとともに説明した。
 震災前から防災に取り組んでいた階上地区でも、想定を上回る規模で犠牲者が出たことから「災害に上限はなく、防災マップ、ハザードマップは安全を保証するものではない。日頃から自分の生活、行動の範囲の中で災害が起きたらどうなるかをイメージし、どう行動すればいいかを考えてみてほしい」と呼び掛けた。
 続いて、6班に分かれて語り部と交流。生徒たちは、震災当時の行動、語り部を始めたきっかけ、復興した気仙沼への思いなどを聞き取った。
 後藤颯太さんは「語り部の話で、震災、復興が今の気仙沼につながっていることを実感した。当時生まれていなかった人にも震災を伝えられるよう学んでいきたい」と話した。