気仙沼の天気を確認2024年02月29日(木)

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地域の「宝」掘り起こしへワークショップ

「けせんぬま文化遺産」を出し合った
「けせんぬま文化遺産」を出し合った

地域の「宝」掘り起こしへワークショップ

 「『けせんぬま遺産』活用推進実行委員会」(豊田康裕実行委員長)は、気仙沼市内に点在する文化遺産を掘り起こし、継承することなどを目標に、ワークショップを各地区で開いている。1日は、気仙沼中央公民館で気仙沼地区を対象に実施。郷土の歴史や風習、方言など地域の宝について語り合った。
 実行委は地域の文化や観光の関係者、文化財所有者らで構成。昨年度は住民対象のアンケート調査(回答数1489部)を実施し、「民俗・風習」「伝承・ことば」「食」など各分野に分けて地域の文化遺産について情報収集した。
 さらに地域の声を集めよう―と、昨年12月から全8会場に分けて地区ごとの市民参加型ワークショップを順次展開している。参加者は公民館や市教委の推薦を受けた文化・歴史に詳しい地区住民で、5カ所目となった気仙沼地区の会合には50~80代の8人が参加した。
 参加者は、伝承された話や知識、幼い頃の思い出などを振り返って個々で付せんに書き出し、地図上に貼り付けて共有した。
 「気仙沼小唄」「アサリかき」「魚町の屋号通り」など、遺跡や神社の歴史、地名の由来、方言までさまざまな情報が出され、「旧暦3月27日の『安波山の日』には会社を休みにしてみんなで花見をした」「気仙沼高校の近くや新月で競馬が行われていた」などと会話を弾ませながら古里に眠る魅力を語り合っていた。
 3月上旬までに残る松岩・面瀬、本吉などでも開き、来年度中にアンケートとワークショップの結果を踏まえてリーフレットを刊行する予定。事務局を務める市教委文化振興係の鈴木志穂さんは「一つのお題でも人が集まると話が広がり、さまざまな歴史を知ることができる。皆さんから挙げていただいたものをまとめ、地域の文化遺産について家族などで語り合えるリーフレットにしたい」と話している。