気仙沼の天気を確認2024年02月29日(木)

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養殖ワカメようやく刈り取り本格化

真っ白な湯気を立ち上げてボイルされるワカメ(気仙沼市波路上漁港)
真っ白な湯気を立ち上げてボイルされるワカメ(気仙沼市波路上漁港)

養殖ワカメようやく刈り取り本格化

 気仙沼・本吉地方沿岸で、養殖ワカメの収穫とボイル作業が本格化した。冬空の下、各浜に並ぶ釜からは真っ白な湯気が立ち上がり、刈り取ったばかりのワカメが次々とゆで上げられている。
 気仙沼市の波路上漁港では5日、冷たい風が吹く中で作業に励む養殖業者の姿が見られた。メカブなどが切り落としたワカメを釜で熱した海水に入れると、茶褐色から一瞬で鮮やかな緑色に変化。冷水に浸して熱を取り、ドラム型のミキサーに入れて塩を絡めた。塩蔵処理したワカメは、芯抜きなどの工程を経て箱詰めし、出荷される。
 今シーズンの養殖ワカメの収穫は、例年より半月ほど遅れた。海水温が異常に上昇し、発芽や種挟みの時期がずれ込んだのが要因。さらに、1月下旬の大しけで、成長途中のワカメがからみ合ったり、いかだが壊れたりするなどの被害が出ている。
 浜では少しでもロスを軽減するため、1月末に急きょ、被害に遭ったワカメの収穫が始まったが、本格的な刈り取りとボイル作業は2月にずれ込んだ。
 県漁協気仙沼総合支所によると、しけ被害の全容はまだ把握できていないが、ある養殖業者は「成長が遅れた分だけ養殖期間が短縮される上、しけ被害も受けたので、例年比で2~3割の減産になるのでは。燃油、資材、塩などの高騰も重なり、われわれには非常に厳しい。品質そのものは良好なので、とにかく好値での取引を祈るばかり」と話した。
 今シーズンの県産養殖ワカメの入札は、全国のトップを切って今月下旬に市内波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターで行われる予定。今のところ、昨年より1週間ほど遅れる見込みだが、「まだ正式な日程は決まっておらず、今後の状況によっては3月に持ち越される可能性もある」(県漁協関係者)という。