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株式会社 三陸新報
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志津川湾アマモ養殖順調 

苗の一部は屋外に置き、一般に見てもらっている 
苗の一部は屋外に置き、一般に見てもらっている 

志津川湾アマモ養殖順調 

 南三陸町が、ラムサール条約登録湿地・志津川湾のアマモ場の再生・拡大に向けて取り組んでいる、定植用アマモの養殖が順調に進んでいる。町自然環境活用センターでは、昨年に植え付けた種が全て芽を出しており、5、6月に定植するめどが立った。今年中には、定植したアマモが吸収・海中貯留した二酸化炭素「ブルー・カーボン」のクレジット化も実現する見通しだ。
 アマモ場の再生・拡大は、二酸化炭素の海中貯留量を増やすことで地球温暖化防止に貢献するとともに、磯焼け対策や生物多様性の確保につなげることも目的として、町内外の産官学が連携して取り組んでいる。
 養殖作業は昨年にスタートし、夏に種を採取した後、藻場再生技術がある鹿島建設(本社、東京都)の指導で発芽率を向上させるための選別作業を実施。秋には、地元の児童・生徒も加わって培養土入りのポットに植え付け、海水入りのタンクで育ててきた。
 同センターによると現在、100個以上のポット全てが発芽し、定植時期が早かったものは十数㌢まで成長している。センターでは魚などの種苗生産の実績はあるが、海草は初めてで、担当者も安堵の表情を見せる。
 5、6月には定植場所を選定して植える。その後は、ある程度育ったタイミングで二酸化炭素吸収量を産出し、吸収分をクレジットに替えて「カーボン・ニュートラル」の取り組みに熱心な企業などに購入してもらう。
 タンクの一つは屋外に置いて誰でも自由に見ることができるようにしている。同センターは「新しい取り組みなので、多くの方に関心を持ってもらえるきっかけになれば」と話している。