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唐桑地域デマンド交通2次実証へ

新年度から2次実証を行う方針の唐桑地域デマンド交通
新年度から2次実証を行う方針の唐桑地域デマンド交通

唐桑地域デマンド交通2次実証へ

 気仙沼市は、唐桑地域で実施しているデマンド交通(予約制乗合タクシー)の実証運行を、新年度も継続する方針を決めた。昨年10月からの1次実証ではほぼ毎日利用されるなど、「住民の足」として定着しつつある。2次実証では観光客の利用も認めるなど、さらなる利便性向上で乗車率アップにつなげたい考えだ。
 実証運行は、タクシーが常駐していない唐桑地域の公共交通空白地帯解消を目的に、予約制のジャンボタクシー(定員9人)を平日と土曜日(午前)に全域で運行。停留所は現行(31カ所)の倍以上となる81カ所に設け、運賃は距離や乗車人数に応じて200円~1050円に設定した。
 運行実績によると、先月末までの4カ月間(実運行95日間)に利用した住民は延べ985人で、1日平均10・3人が乗車。運行予定日に予約がなかったのはわずか1日だけだった。事前の利用登録を行っている住民は310人で、平均年齢は72・5歳と、高齢者が目立っている。
 出発地で乗降者が多い停留所は半造レストハウス、小鯖集会所前など。目的地は小野医院前、商業施設に近い「からくわ夕市広場」、宿バス停の順に多い。
 市交通政策課は「ミヤコーバスのバス停や、患者輸送バスの停留所から遠い地域の住民が多く乗車している」と分析。「唐桑地域中心部への通院、買い物目的で利用していると考えられる」と話す。
 1次実証の期間は3月29日までとなっており、市は東北運輸局への申請、許可を経て、4月1日から来年3月31日まで継続して2次実証を行う方針。2次では、利用対象を地域住民に限定せず、唐桑オルレの愛好者など観光客を含めて誰でも利用できるように見直すほか、事前登録を不要にする。さらに巨釜駐車場や大沢B防集団地内、台の下ゴミ集積所付近、大沢台の下バス停の4カ所に停留所を新設する。
 運行経費には、本年度に引き続きトヨタ・モビリティ基金の助成金を活用する。市は利用者や地域の声を踏まえ、停留所の位置や時刻などの見直しを進めながら、唐桑でのデマンド定着を目指す。